■ ID | 815 |
■ 種類 | 学会発表 |
■ タイトル | 埼玉県における二酸化炭素濃度の推移(3) |
■ 著者 | 武藤洋介
埼玉県環境科学国際センター |
■ 出版元 | (社)大気環境学会 |
■ 出版年 | 2008 |
■ 誌名・巻・号・年 | 第49回大気環境学会年会、平成20年9月17日 |
■ 抄録・要旨 | 大気中の二酸化炭素の微少な濃度変化を把握するためは、0.1ppm以下の観測精度が必要とされ、観測装置の安定性や再現性だけでなく、濃度の決定に使用される標準ガスの長期的な精度管理も要求される。埼玉県では、世界中の観測機関で共通のスケールとなるWMO標準ガスとの検定を実施し、各観測機関と同一の精度を確保して二酸化炭素濃度の観測を継続してきた。
各地点間の月平均値から算出した12ヶ月移動平均値での濃度差は、浦和と堂平山では18.6〜22.4ppm、騎西と堂平山では12.1〜14.9ppmで推移し、汚染の影響度により濃度差に違いが見られたが、経年的にはほぼ一定の範囲内で推移した。二酸化炭素排出量も同様に推移し、削減がほとんど進んでいないことが観測結果からも確認できた。さらに、年平均値から二酸化炭素濃度の増加率を求めたところ、県内の各地点において同様な割合で増加していたことから、濃度増加が地球規模によるものであると考えられた。また、期間別では、2001年以降に増加率が加速していた。 |
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